2008年夏コミ(C74)で発売された同人誌「久保田誓 ANIMATION WORKS」。アニメーター・久保田誓さんの個人原画集とでもいうのかな。わりと最近のお仕事の原画集になってます。巻頭に少しカラーページがあるだけで、あとはモノクロ原画集です。タイムシートはあったり、なかったり。

載っているのは主に「天元突破グレンラガン」「電脳コイル」「時をかける少女」の3作品。個人的におススメは「時かけ」。久保田さんは「時かけ」では作画監督の一人。そんなわけでやっぱりこの本は「時かけ」が一番見ごたえあるなーと思います。

久保田誓さん担当のシーンはどのあたりかは、ムック「時をかける少女 NOTEBOOK」のインタビューに書かれてます。インタビューにはこの本に載っている絵に関連するような話もでているので、インタビューを読み直してからこの本をみるといいかも。

「時をかける少女」は原画集って発売されていないし、ムックにもアニメ原画はなし。ほとんど前半分ではあるけれど、真琴・千昭・巧介がでているシーンが多いし、真琴と妹・美雪のやりとりのシーンの原画もあるから妹スキーにはうれしいかな。タイムシートはなし。

さらに少しですが設定ラフが載っているのがかなりうれしい!! 「時をかける少女NOTEBOOK」には「作画監督の青山浩行が(アニメ用の)キャラクター設定画を起こした」とあったので、「全部青山さんが描いた」と勘違いしてました。「NOTEBOOK」に載っている線画設定資料と比べると「同じに見えるなー?」と思える絵もあるので、メインは青山さんで一部ほかの作画監督と分担したんでしょうね。

サブキャラの初期ラフ(本編で未使用)なども少しありますよ。

「グレンラガン」はカラーページに版権イラストの原画と、モノクロページに本編の原画(14話の板野サーカスなメカ原画)。でも、グレンラガンはガイナックスが2冊も「天元突破グレンラガン原画集」を出してます。このサイトでも感想を書いてきた「フリクリ原画集」「ふしぎの海のナディア原画集」同様おそらくいつものガイナックス原画集。

同じ原画が載っているかどうかはしりませんが、同人誌って商業誌よりコストパフォーマンスが悪いものです。「どうしてもこのシーンの原画を見たい!」というのでなければ、商業誌の方が久保田さん以外の人の原画もたくさん見られるはずだから、そっちの方がお得な気がしますよ。

「電脳コイル」は17話、26話の本編原画。26話はクライマックスのいいシーンの原画。デンスケ…思い出しても目頭が熱く…。とはいえ載っているのはこれらのシーンだけ。電脳コイルも原画集メインといっていい分厚い「電脳コイル ビジュアルコレクション」がでてます。3作品のうち目当ては「電脳コイル」だけという人は「電脳コイル ビジュアルコレクション」の方が絶対お得。だって、この同人誌に載っている原画も一部載っているから。

それ以外のアニメの原画はわずかです。久保田誓さんのファンか、作画マニア向けの同人誌ですね。「冬コミで再販があるらしい」というウワサがあるので、コミケに行ける人はそれまで待つのもアリかも?

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同人誌:久保田誓 ANIMATION WORKS
総合評価:4

内容紹介

  • 久保田誓さんの原画集同人誌
  • 天元突破グレンラガン
  • 電脳コイル
  • 時をかける少女
  • その他

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