「TIGER&BUNNY(タイガー&バニー)」の1クール目終了時に発売された、前半13話までのファンブックです。

Vol.1なので、後半14話~最終話までのVol.2が発売される事も決定済み。

主婦の友社の生活シリーズのアニメ本は、「PASH! アニメーションファイル」のシリーズで統一するのかと思ったら、そうでもないみたいですね。

このタイバニの公式ムックはB5縦、表紙カバーなし。表紙イラストは描き下ろし。

内容は前半のキャラクター紹介、各話紹介、設定資料、声優インタビュー、監督インタビューなど。

ではそれぞれもうちょっと細かく説明。

表紙イラスト、付録ポスター

描き下ろしの表紙イラスト原画は山本美佳さん。付録の二つ折り綴じ込みポスターと同じ絵柄です。

山本美佳さんは「家庭教師ヒットマンREBORN!」やアニメの「戦国BASARA」でたまに各話の作画監督として名前が出てる人だけど、「TIGER&BUNNY(タイガー&バニー)」は参加してなかったような? 各話の原画担当までチェックしてないので、ややうろおぼえですが。

せっかくのキャラ絵イラストだし、できればキャラクターデザインの羽山さんに担当して欲しかったですが、あまりクセのないイラストなのでこれはこれでいいかんじですよ。

キャラクター紹介と設定資料集

ヒーロー達は各キャラ2ページずつ。簡単なキャラクター紹介文もついてます。

各キャラの名場面カット、設定画(カラーまたはモノクロ線画)も一緒に載せているので、ややページは不足気味。

設定画好きの私には、この設定画の量では物足りません。

ヒーロースーツと基本の私服を載せて、そのキャラの関係者(家族など)も同じページでまとめて紹介しているので、設定画は抜粋になってます。

ルナティックはユーリもあわせて1ページのみ。

さすがに主人公コンビのワイルドタイガーとバーナビー・ブルックス・Jrはヒーロースーツだけ別ページで紹介されているので、この2人はそれぞれ3ページずつ。

バーナビーでいえば幼少期、少年期、青年期(高校生くらい?)、私服のジャケットなし絵、トレーニングウェアなどの各話で登場した設定画も載ってますが、同時期発売の「TIGER&BUNNY(タイガー&バニー) オフィシャルヒーローブック」と比べると、絵の量的に見劣りします。

「HERO TV」のスタッフやロイズさん、斉藤さんなどヒーロー以外のキャラクター紹介(設定画はヒーローより少なめ)もありますけど、これもオフィシャルファンブックと比べると少なめ。

ヒーロースーツもキャラクターも設定画をできるだけたくさん見たい人は、現時点(2011年8月)では「TIGER&BUNNY(タイガー&バニー) オフィシャルヒーローブック」の方がいいと思います。

美術設定、メカニック設定

美出設定はまとめてカラー4ページ。

線画はほとんどなくて、3DCGの背景画中心。

アポロンメディア外観などもありますが、どちらかというと虎徹、バーナビー、ユーリの執務室と隠し部屋などキャラクターの部屋やトレーニングセンターなどの部屋設定画が多め。

前半よく虎徹が叱られてるロイズさんの部屋など、この本にあって「オフィシャルヒーローブック」にはない絵もあります。

そしてメカニック設定カラー2ページ。虎徹・バニーのバイク(ロンリーチェイサー2種、サイドカー)、トランスポーター、ファイアーエンブレムカー、パワードスーツなど

メカニック設定は絵は大きくて見やすいですが、量は少ないです。

各話ストーリー紹介(1話~13話まで)

各話内容紹介が2ページずつ。名場面カットや次回予告のセリフも載ってます。

見所はさとうけいいち監督の各話コメントかな。各話のテーマや見所など、監督が真面目に解説してますよ。

声優インタビュー(座談会形式)

声優インタビューは3つ。単独インタビューはなく、どれも複数の声優さんの座談会形式です(以下、敬称略)。

  • 平田広明(虎徹)×森田成一対談(バーナビー)「Cool Voice vol.5」より再録
  • 楠大典(ロックバイソン)×津田健次郎(ファイアーエンブレム)×井上剛(スカイハイ) 爆笑座談会「PASH! Deeep!!! vol.4 」より再録
  • 森田成一(バーナビー)×遊佐浩二(ルナティック)対談

それぞれ4ページずつ。合計12ページ。

声優インタビューはバニー×ルナティック以外は、雑誌の再録。

「これらのタイバニ記事のためにわざわざ雑誌を買ったのに! 再録されるなんて…」という人には残念かもしれません。

でも「Cool Voice」は声優雑誌で、「PASH! Deeep!!!」は女性向けアニメ雑誌。

どちらもそこそこ値段はするし、やや敷居が高くて「タイバニの記事のためだけに買うのは…」とためらってた私にはいい内容でした。

ところでどれも声優さんの写真が載っているのですが、Hair&Make-up担当の人はいいお仕事してますね。

虎徹×バーナビー対談の森田成一さんの髪型なんか明らかにバーナビーのイメージ。声優雑誌のグラビアにかける意気込みはスゴイ(笑)。

大人キャラ3人組の「PASH! Deeep!!!」再録のヘア・メイク担当なしの声優写真と比べたら、もう違いがハッキリ。

新録の「森田×遊佐対談」もHair&Make-up担当がついていて、こっちの写真もまさにグラビア(笑)。

声優さんのビジュアルに興味がない私としては、「そんなところにお金をかけるなら、もうちょっと別なところに…」と思わなくもないですが、対談記事自体はどれも面白かったです。

「バニーの次回予告の英語の発音はわりと適当で一発録り」とか、楽屋裏的な話が読めました。

さとうけいいち監督インタビュー

監督インタビューは4ページ。

「TIGER&BUNNY」のコンセプトやデザイン、伝えたいテーマなどについて、さとうけいいち監督が語ってます。

ヒーロー(スーツ)を3DCGにした理由などはちょっと以外でしたね。

てっきりプロダクトプレイスメントありきで3DCGにしたのかと思ってました。

「ヒーロースーツに実際の企業ロゴを貼るのに、作画崩れは許されない! 」ということなのかと(笑)。

でもそうじゃなかったんですね。

本の内容はだいたいこんなかんじです。

子供っぽいおちゃらけ企画ページはなくて、堅すぎず柔らかすぎない大人向けの内容。

キャラクターやヒーロースーツの設定画は「TIGER&BUNNY(タイガー&バニー) オフィシャルヒーローブック」の方が絵の量が多いです。

設定資料(絵の資料)目的の人は、1冊だけ買うならこの本より「TIGER&BUNNY(タイガー&バニー) オフィシャルヒーローブック」の方がいいと思います(2011年8月現在ではね)。

まだ放送が終わっていないので、前半分だけですけどね。

私は設定画スキーなので「どちらか1つ」と言われれば「オフィシャルヒーローブック」推しですが、設定資料に関しては特にこだわりがない人、声優ファン、表紙の虎徹・バニーイラストが気に入った人なら、この「HERO TV FAN Vol.1」を楽しめるでしょう。

タイトル:TIGER&BUNNY(タイガー&バニー)公式ムック HERO TV FAN Vol.1 (生活シリーズ)
出版社・発売時期:主婦と生活社(2011-07-25)
ページ数:84
総合評価:4

内容紹介

  • アニメ「TIGER&BUNNY」前半の公式ムック
  • キャラクター紹介
  • 1話~13話までの各話ストーリー紹介
  • 美術、メカニック紹介
  • 声優座談会
  • 監督インタビュー
  • …etc.

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