「スケアクロウマン」にはアニメから先に入った私。「スケアクロウマン」には原作絵本があると聞きつけて、早速読んでみました。
表紙からしてタイトルが英語「SCARECROWMAN」作者はもちろん play set products。…なぜ英字でかためる?子供向けじゃないってこと?裏表紙には「発行;ゴマブックス株式会社」とあるから洋書じゃないとわかるけど。
「英字の方がカッコイイ」という感性なら、ちょっと古いなーと思うな。
それはさておき、表紙を見ると原作スケアクロウマンの目の色がアニメとちょっと違うのよね。原作絵本もアニメも白目はあるんだけど、アニメは黒目の外に青い縁取りが入ってます。黒目がとても大きいので勘違いしそうだけど、つまりはブルーアイズ。絵本の方は青の外側に赤い線が。
えーと、中央から順に黒、青、赤、白の4色配色。なんか、赤が入ってるだけですごく怖い印象が…。口の端に縫い目もついてて余計怖い…。
なんだか、怖い絵本と勘違いしそう。アニメがなかったら本屋さんで見かけたとしても、多分中身は見なかった気がします。
中身のストーリーは、アニメ「スケアクロウマン」第1話とほぼ同じ。でも、アニメと違って特に何のイベントもなしで、「立ち上がって箱の中を歩いてみた」。いきなりスケアクロウマンが動き出してます。意味不明といえば意味不明。
絵本だからそこは突っ込んじゃいけないところなのかも。でも、そんなにすんなり動けるなら、なぜおじいさんと話をしなかったんだろう…?というギモンが。まあいいか。
それに、納屋の中のものを「おじいさんが僕にくれたんだ!」っていきなり勘違いです。おいおい、退職金代わりか!?とツッコミ。そんな都合のいい話はないよ、スケアクロウマン。
アニメも唐突に「壊れたモノを修理する」使命に燃え始めるわけですが、絵本の方がより一層唐突なカンジ。
グレイス&アリス親子らしき母子がでてきますが、名前はでてきません。おそらく細かく決めてなくて、アニメ化するときに決めたんでしょうね。
髪型はグレイスがポニーテールで、アリスが三つ編み。うーん、アニメのグレイス・ショートカット、アリス・ねじりツインテールに慣れてるから結構違和感ありますね。
棚にミスターベストの頭と、あんまりかわいくないベアベアが…。ベアベアはアニメの方が絶対カワイイ!
あと、話のオチがオチてるようで、落ちてないような、いまいち落ち着かない締め方なのよね…。そこがちょっと不満かな。
落ち着かないといえば、配色。嫌いな絵柄じゃないけど、何処か不安にさせる配色。ちょっと苦手かなー。
絵本としては全然悪くないけど、アニメ→絵本という入り方だと物足りない気分になる絵本でしたよ。
この本を読んで「モノを大事にすること」を考えさせられるかというと…。全然そんな気分にならなかったのは、私の心が純真じゃないからかもね?
- タイトル:SCARECROWMAN
- 出版社・発売時期:ゴマブックス (2006/2/21)
- ページ数:32
- 総合評価:
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