ミチコとハッチン- 4話「のら猫のミルキーウェイ」感想

ミチコとハッチン 4話「のら猫のミルキーウェイ」。今回はちょっとわかりにくかったかも。どっちともとれそうな「あいまい」演出が多かったなー。

この話の放送後だったっけ？真木よう子さんのデキ婚発表は。ネットのニュース記事とはいえ、今後の仕事について「3月まで『ミチコとハッチン』が」とかでてました。関係者も宣伝になってうれしいんだか、悲しいんだか…。

第4話「のら猫のミルキーウェイ」感想

酒場で飲んでるミチコ。ヒロシの行方がわからずにイラつき、舞台で踊る踊り子・ペペ・リマ（声：小日向しえさん）の乳ゆれに「ゆれてねーぞ！」と文句をつける。

まあ、乳が揺れようが揺れまいがどっちでもいいけど、イラついてるからテキトーにいちゃもんつけてるかんじ。

真木よう子が小日向しえの乳ゆれに文句をつけた！というとびっくりだけど、声だけよ。

そんなことより、小日向しえさんといえば、「おでんくん」のガンクロタマゴちゃんですよ。今回も似たようなカラーリングのキャラを…ってそれはどうでもいいか。

ミチコとハッチンは3話の街から移動せず、居着いてます。ハナも中華料理屋のアルバイト続けてるし。

そんなハナのバイト先で無銭飲食して、テイクアウトまでするペペ・リマと妹ルル（声：山口愛さん）。無銭飲食の理由はお金がないわけじゃなくて、逃亡資金をためるための節約ってとこね。

3話でミチコがヒールでグリグリした少年はファヴェーラ（＝スラムという認識でOK）の顔役リコの手下で、リコから落とし前を要求されるミチコ。

金で片をつけられることならさっさと支払うミチコは、わりと合理的な頭もあるのかも。

ミチコを心配して中華包丁を持って追いかけてきたハナがかわいい。しばらくここで暮らしているうちに、地元に順応している面も。しかし、まだまだ子供。

ハナ：そんな言い方ってないと思う
ミチコ：はあ？
ハナ：心配だから来たんじゃないですか。それなのに「死ぬぞてめぇ」って

ここのハナの几帳面なカンジのセリフがいい!! わがまま&へ理屈こねる言い方が、いかにも子供っぽい！

ハナが来たって助けにならないし、むしろ足手まとい。でも「心配」する気持ちだけでも気遣って欲しいというハナは子供。

気持ちだけではどうにもならないことが、その甘い判断が命の危険につながることも理解できてない。

ベレンバウザー山田家での生活はハナにとって苦しいものではあったけれど、命の心配はする必要はなかったから。なんのかんの言っても、あそこはハナにとって安全な場所だった。

ミチコの「手ぇつないで帰ってやるから」も、離れてふらふら歩かせると危険だから…の意味もあるとみた。

でもそのあとのペペ・リマとの接近遭遇。

ペペ・リマ：今度あたしの道ジャマしたら、マジぶっころすね

…棒読みだ。あ、でもガングロタマゴちゃん風のイントネーションの片鱗をかんじたわ。

そして酒場でのハナがものすごくかわいかった。

ハナ：けどアタシは聞きたい。あなたのパンツは一体いくらで売れたんですか
　　　ついでに聞くと今はいてないんですか？

パンツの値段とか「はいてるか、はいてないか」は、どうでもいいんですが、このハナのしゃべりがかわいいー!!

このあとの「ほにょほにょー」いって踊るハナもイイ!! もしかしてちょっとハマってきてるのか、私。

ペペ・リマ、ルル姉妹は、ミチコとハッチンの合わせ鏡みたいな立ち位置でしたね。

ハナはミチコとぺぺ・リマを「似ている」といったけど、ミチコは失うものがないバカで、ペペ・リマはお嬢様の甘さが残った世間知らずゆえのバカ。バカなのは似てるけど、そこに至る過程は違うなー。

ミチコは周囲の状況は見えてるけど、失うものがないから失敗を恐れることなく強気で動ける。ペペ・リマは状況認識と予想が甘いかんじ。

守るものが出来てしまったミチコは今までどおりにはいかないはず。はたしてミチコはこの先ハナを守っていけるのか、ペペ・リマたちと同じ道をたどるのか？

今回ちょっとわかりにくかったのが、ルルのこと。ミチコとペペ・リマの飲み比べやってないで、ルルのことをもうちょっと掘り下げたほうがわかりやすかったかも。でもルルを説明しすぎると、悲劇の度合いが増すからやめたのかな。

私の解釈としては、

だと思う。ルルはハナと同じく子供だけど、もうちょっとしっかり現実と状況が認識できている子供。だから、写真を取りに戻ることをルルが自分で引き受けた時点で、追っ手に捕まる可能性とその後の結末を予想していたのではないかと。

積極的に犠牲になるつもりはなかったろうけど、「もしそうなったら」ということは考えていたんじゃないかな。

もちろん、ルルはあの笑顔の後すぐに…。ミチコはそれを知っていて、ペペ・リマに金を渡した…と。