放送前発売の「ミチコとハッチン(アニメーションノート)」の記事で、「女子アニメ」としてくくられていた「ミチコとハッチン」。

「ミチコはナイスバディの褐色美人だし、『(萌系じゃない)男子アニメ』じゃないの? 」と思ってました。開始前は。

実際第1話見てみたら…なるほどー、これは『女子アニメ』かも。ミチコはナイスバディで露出度高いけど、男の人は引きそうなキャラでした。深夜アニメでこの路線なら、男受けも気にしないと売れ行き厳しいと思うけど大丈夫なのか?

重度の声優マニアさんたちが、「棒声優! 」「幼女の声低すぎ! 」と異議をとなえてますが、個人的にはあまり気にならなかったです。ジブリのキムタクが気にならない人なら大丈夫でしょう。

第1話「さらばだ! 非情のパラダイス」感想

まずは世界観の説明と、ミチコ(声:真木ようこさん)とハナ(=ハッチン)が出会うまででした。

第1話からはげしいいじめシーンの連続で、引いた人もいるかもしれません。でもハナ(声:大後寿々花さん)が置かれている状況とあの世界での常識を説明するためなので、仕方がないかなーと思います。

親のない子は里親に引き取られるか、「持っているもの」を「売る」ことでしか生活できない状況。「売る」のが嫌なら、どんな里親でも我慢しなければいけない…。たとえ、里親がハナの養育費目当てで、ハナは家政婦同然に働かされるとしても。

里親・ベレンバウザー山田家のペドロ(声:若松武史さん)、その妻のジョアンナ(声:ふせえりさん)、長女マリア(声:池田愛さん)、長男ガブリエル(声:矢代奨馬さん)がテンプレ的なイジメ一家。

普段はハナを家政婦として家事をやらせておきながら、ハナの様子を公的機関の人が見に来る日には、マリアのおさがりでハナに口止め。仲良し一家を演じる。 そんな両親を見ているから、娘と息子も陰でハナをいじめる。

耐え忍んだものが爆発してマリアに逆襲するハナ。勢いでベレンバウザー山田家を飛び出したものの、どこに行くあてもなし。結局戻るものの、次の日の朝食は水一杯…。

そんなハナを連れ出しに来たのがミチコ。次回からどうなっちゃうの的な引きでした。

とりあえず、1話の印象としてはミチコが峰不二子キャラに見えました。男性諸氏からは「異議アリ! 」かもしれないけど。

第2話「掟破りのブラウンシュガー」感想

…ミチコはただのDQNでした…。社会常識に欠けまくってます。1話で脱獄して、いきなり銀行強盗に走った時点でわかれって? ええ、まあそうなんですけど、そういう人が珍しくない無法者社会なのかと…。

ハナの里親一家もたいがい悪だし。ハナがナットクしてるあたり、そういうのが当たり前な風土なのかなーと。あれは納得というより、あきらめだったんですね。

自販機にケリ入れて、ジュースをゲットするミチコ。

ハナ:お金払いましたか?
ミチコ:いいだろ、別に
ハナ:よくないです、おじさん見てます

9歳児にツッコミ入れられる、分別のない女。ガソリンスタンドのおじさんの視線が…痛い。

頭わるくて、計画性もない。あるのは行動力とナイスバディだけか…ミチコ。

周りの状況を自分でコントロールできるくらい頭がよくて、このボディだったら峰不二子風スーパーガールなんだけど。まあこのくらいバカの方が女性には好かれるキャラかも。友達にはしたくないけど。遠くで見てる分には楽しいかな?

頭悪くてけっこうドジ踏んでるのに、何かにつけて「このアタシが…」と大物ぶった口をきいちゃう勘違いキャラだけど。どこからくるんだろう、その自信は。

ハナの顔を見ながら、ハナの父・ヒロシの思い出を語るミチコ。この感覚はわかるなー。友達の子供って、当たり前だけどホント友達そっくり。もちろんそっくりなパーツだけ見て「そっくり」と思い込むだけだけど。

もうそれだけで、好意を持っている人の子供はかわいく思えたりする。ところが…。

ミチコ:てめえその鼻なんだ?
ハナ:えっ?
ミチコ:似てねえぞ(中略)どっから持ってきたんだ、そのパーツは?

「奥さんからに決まってるじゃん」とツッコミを入れてしまう私は、すでにオバサン感覚。

ハナはミチコがあくまでヒロシ狙いで、ハナ自身に対して興味はないことがわかって軽く失望。誰かに連れ出して欲しいと思っていたけれど、こんな女性じゃ…。

しかし里親ペドロの元に戻るのは嫌で、さらになりゆきでペドロから命を狙われるハメになってミチコと逃亡。

果たしてうまくやっていけるのか、この二人。

気になったのが、「ミチコ何歳だ!?」ってこと。回想シーンに年代が出てた気がしたんだけど、うっかり見逃しちゃった…。

ミチコが獄中生活時、ヒロシが「バスでボン」。ヒロシが11年前に死んだことになってるってことは、その当時ミチコが20代なら現在30オーバー。

10代後半だったとしても、すでに20代後半。いい年してこれか…。痛いキャラだなー。

ジーナ・ローランズの「グロリア」は「かっこいい!!」と思うんだけど、これは…微妙。

やっぱり気になった啖呵セリフ。腹から声がでてないから、棒読みに聞こえちゃうのね。こういうのは場数だと思う。中高生相手の小さなお店のおばさんなんか、イイ啖呵切るよね。

今回明らかになった、ミチコの幼馴染で巡査部長のアツコ(声:坂井真紀さん)との腐れ縁。子供時代からの憎しみが堆積してますね。友情エンドにはなりそうにないカンジ。

ミチコの目的は、ヒロシとの再会なのはたしかだろうけど、その先どうしたいのかが不明。ヒロシが生きているかどうかも不明。そのあたりはこれからおいおいに、ってところでしょうか。

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