「十二国記公式アニメガイド」はNHKアニメ「十二国記」の公式ガイドブックです。
本自体が小さいからあまり期待していませんでしたが、資料としてはよいですよ。
特に良かった点は山田章博さんのキャラクター原案絵のページ数が多いこと。全身と表情をなるべく載せようと努力してるかんじが好印象。あんまり出番のなかった王と麒麟も載ってます。ざっと数えて40人ほど。
絵の大きさもこのぐらいならまあまあOK。
アニメ設定画の方はページ数が少なめで、ちょっと絵が小さいですね…。
ところで、私は原作本(挿絵のついてるホワイトハート版)が先だったので、あのアニメ絵には当初がっかりしたものです。 でもこのアニメガイドを読んでちょっとだけ納得できました。
山田章博さんの描き下ろしたアニメ用原案絵とアニメ設定画(どちらも線画)を比べると、陽子以外はさほど違和感がないし、そんなに悪くないのですよ。
アニメ化を意識していない小説用の挿絵(線が多い)とアニメ絵(動かしやすくするために線が少ない)を比べるから全然似てないように思うだけですね。
特に陽子は何度も挿絵に登場しているから、挿絵のイメージが強く残ってるわけです。仕方ないですよね、これは。
山田さんの絵が好きなので、いつの日か「山田章博の世界 十二国記アートワークス」が発売される日を、この本を読みながら楽しみに待ってます。…原作の続きもね。
設定資料集のほかにも、ストーリー紹介、キャラクター紹介、用語集などがあります。ストーリー紹介のページ数が多いのが個人的にやや不満。
同じ講談社からアニメコミックが15巻も出てるのだからストーリー紹介はもっと簡単にして、その分この本でしか読めない、見られない内容を入れて欲しかったですね。
とはいうものの、この値段でこの内容。充分妥当です。もうちょっと大きい本なら文句なしでした。
キャストインタビューは陽子役の久川綾さんと、楽俊役の鈴村健一さん。陽子は主役だからいいとして、なぜ楽俊!?そこは慶麒のポジションではないのか?と思ったら「十二国記きっての人気キャラ」と書かれてますね。
人気か…(別にキライじゃないけれど)ねずみのくせに生意気な…。癒し系アニマルは楽俊くらいしかいなかったような気がするのでまあいいか。
スタッフインタビューは小林常夫監督のみ。パイロットフィルムの絵コンテも少しだけ掲載されていますよ。
- タイトル:十二国記公式アニメガイド
- 出版社・発売時期:講談社(2004/10)
- 総合評価:
内容紹介
- NHKアニメ「十二国記」の公式ガイドブック
- ストーリー紹介
- キャラクター紹介
- キャストインタビュー、スタッフインタビュー
- 十二国記用語解説(用語集)
- 設定資料集は以下の通り↓
- 山田章博キャラクター原案集:34ページ(表紙ページ含む)
- アニメ設定資料集:15ページ(表紙ページ含む)
- パイロット版絵コンテ:1ページ
- 初期イメージボード:1ページ
- …etc.
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