七つの海のティコビジュアルガイド感想

「七つの海のティコビジュアルガイド」はアニメ本放送当時に発売された、「七つの海のティコ」の前半ガイドブックです。

私が知ってる限り、ティコの関連本ではこれが一番大きい本（測ってみたら縦約26cm）。そして、18話以降の資料も一部掲載されているのはこの本くらい。

設定資料集は載ってますが、用語集の方は本を上下に分けて上に設定絵、下に用語集という構成。用語集の補完イラストとして使われている印象です。

18話からの資料も、同じように上に設定絵、下にストーリー説明という構成。

設定資料としてしっかり載せているわけじゃなくて、あくまで用語集の説明用に使ってる印象なので、資料目当てだとやや微妙な印象ではありますね。

本自体が大きいので絵もそこそこ大きいし、各話の絵の資料がよく載ってますが、メインキャラクターの基本設定画は抜粋。

メインキャラクターの基本設定はニュータイプの方がちゃんと載っている（表情集とか）という印象ですね。

しかしなぜかスコーピオ号（ルコント乗船）の設定画は、外観に船内見取り図から各部屋の設定まで妙に詳しく載ってました。

放送当時、途中までとはいえ18話以降の設定資料が載っていたのはこの本だけ。設定資料が掲載された本は他にもありますが、あの頃発売された本の中ではこの本が一番資料としては充実しているように思いますよ。

カラー設定はありませんが、カラーページにはキャラクター紹介や1話～17話までの名場面集とストーリー紹介もあるので、カラー資料としても使えるでしょう。

OP・EDカット集もありますよ。

書き下ろしのオリジナルストーリー「シェリル朝露の中の思い出」はティコの脚本も担当していた三井秀樹さん作。

シェリルがナナミ達の冒険の旅に同行した理由を、シェリルの子供時代の思い出とともにひもとく…といった内容でした。ギャグに走ることもなく普通にまじめなストーリーでしたよ。

版権イラスト集が1ページ。アニメディア94年5月号に掲載された絵が2枚。ニュータイプ94年2月号のイラストが1枚。スニーカー文庫の「七つの海のティコ１」の表紙イラスト1枚の計4枚。

1ページに押し込めず、せめて2ページはとってほしかったですが…。

最初のページのイラストもアニメディア94年4月号が初出ですね。

声優インタビューは

のペペロンチーノ号メンバー6人。

スタッフ・インタビューは

の6人でした。

全員合わせて5ページなので、それほど詳細なインタビューではないですけどね。

やや子供向けなQ&Aページもありますが世界名作劇場ですから。マニア向けではないアニメのガイドブックとしてはいたって正統派のガイドブックですよ。

タイトル：七つの海のティコビジュアルガイド (ワニアニメデラックス): 出版社・発売時期：ワニブックス（1994-07）; ページ数：96; 総合評価：

内容紹介

アニメ「七つの海のティコ」のガイドブック
キャラクター紹介（カラー）ティコ、ナナミ、シェリル、トーマス、アル、スコット
ストーリーダイジェスト（カラー）各話のストーリー紹介は名場面カット付。1話から17話までの旅のルート（サンフランシスコ出発から北極海に向かうまで）をまとめた地図ページあり。
18話からの設定資料集：18話以降の各話ストーリー紹介と設定線画
オリジナルストーリー：「シェリル朝露の中の思い出」（作：三井秀樹、絵：小川瑞恵）
絵で見る名前辞典・メカ二ズム大解剖：用語集と設定線画。「メカニズム～」はペペロンチーノ号やスコーピオ号の設定画と説明
スタッフ・キャストインタビュー
…etc.

追記：2009年に「世界名作劇場シリーズメモリアルブックアメリカ&ワールド編」が発売されました。

基本設定から各話の設定画までまんべんなくフォローされているので、今から買うなら「世界名作劇場シリーズメモリアルブックアメリカ&ワールド編」の方がいいかもしれませんね。

「七つの海のティコビジュアルガイド」には「世界名作劇場シリーズメモリアルブックアメリカ&ワールド編」には載っていない設定画が少しあったりするので、コアなマニアなら両方あった方が…というところでしょうか。

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