「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック ヨーロッパ編」の全体の感想は別ページにまとめましたが、ここではその中から「ピーターパンの冒険」に関してのみの感想です。
「ピーターパンの冒険」割り当てのカラー4ページは2ページが全体の名場面集、残り2ページは第16話「ウィンディ怒る! ピーターパンて大嫌い」のカット集です。
モノクロページは18ページ。うち12ページ程度がキャラクター&美術設定画。
個人的にカラーページより気になるのはモノクロ設定画の量。
「ピーターパンの冒険」は単独ファンブックは発売されていないので、設定画をまとめてみることができる本は今のところこの本以外知りません。
キャラクターデザインのなかむらたかしさんの絵は独特。一般受けはしないかもしれませんが(笑)私はかなり好きです。静止画だとわかりにくいですが、動くととても魅力的に見えますよ。
そんなことはさておき、掲載されているキャラクター設定画のリスト。
- ピーター・パン
- ウェンディ・モイラー・アンジェラ・ダーリング
- ジョン・ダーリング
- マイケル・ダーリング
- ティンカー・ベル
- カーリー
- スライトリー
- トゥートルズ
- タイガーリリー
- フック船長
- スミー
- ビル
- チェッコ
- アルフ・メンソン
- スターキー
- ロバート
- ルナ
- ダークネス
- トン・チホーテ
- プシケ
- フローラ
- メモリーバード
- エリザベス・ダーリング
- ジョージ・ダーリング
- ジェーン・モイラー・アンジェラ・ダーリング
その他動物キャラはラスカルや時計ワニなど。人魚たちも載ってます。
ピーターパン、ウエンディ、ジョンに関しては表情集らしきものも載ってますが、ほかのキャラクターは全身画(前横後ろあるキャラもあれば、前のみのキャラも)。
キャラクターと美術どちらもバランスよく載せているので、キャラクター重視の人にはちょっと物足りないかもしれませんね。
でもルナの基本設定、ダークネス継承時の服、幼子形態など、わりと要所はおさえてるかんじです。
美術は子供達が住む木の家の断面図(?)や、フック船長の海賊船、フック城、ロボット、ダークネス城や迷宮殿、シンデレラ二世号ほか。
世界名作劇場唯一のファンタジー作品なので、わりと美術設定やメカ設定画が異色で面白いですね。
インタビューページでは「ピーターパンの冒険」監督の黒田昌郎さんのインタビューで「ラスカルを登場させたいきさつ」や、佐藤昭司さん×中島順三PD対談で「なかむらたかしさんのキャラクターデザインを起用したいきさつ」などが語られています。
どちらもなかなか興味深かったですよ。当初はいのまたむつみさんの絵で…という流れだったんですねー。世界名作劇場でいのまたむつみさんの絵というのもちょっと想像しがたいです。
「ピーターパンの冒険」は単独ではなかなか本になりそうにないですから、このくらい内容のある本はもう出ないかも?
ファンは要チェックですよ!!
他にどの作品の設定資料が掲載されているかは「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック ヨーロッパ編」にまとめたので、興味のある方はどうぞ。
- タイトル:世界名作劇場シリーズ メモリアルブック ヨーロッパ編
- 出版社・発売時期:新紀元社(2010-04-24)
- ページ数:380
- 総合評価:
内容紹介
- 世界名作劇場シリーズの設定資料系ガイドブックvol.2
- オープニング・エンディングカット集&名場面集(カラーページ)
- モノクロ線画設定資料集(キャラクター、美術、小物、乗り物)
- コラム
- スタッフインタビュー(黒川文男監督、黒田昌郎監督、山田栄子さん、楠葉宏三監督、佐藤好春さん、斉藤宏監督×脚本家・宮崎晃さん、佐藤昭司さん×中島順三PD)
- 各作品放映リスト、スタッフデータ集
- …etc.
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