「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック ヨーロッパ編」の全体の感想は別ページにまとめましたが、ここではその中から「フランダースの犬」に関してのみの感想です。
本放送時、日本アニメーションから「フランダースの犬」の設定資料集が発売されてたような話は聞きますが、古本屋さんでもほとんどみかけないくらい入手困難。
あの当時の日本アニメーションの設定資料集と言えば、たぶん設定資料をそのままコピーした30枚そこそこのものだったかと。絵の大きさはそっちの方が大きいでしょうが、絵の量的にはこの本の方がいいのじゃないかと個人的には思ってます。
この本の「フランダースの犬」割り当てのカラー4ページは2ページが全体の名場面集、残り2ページは第17話「丘の上の木の下で」のカット集です。
もちろん横に小さくOP・EDカット集がついているのはお約束。
そしてモノクロページは20ページ。うち14ページがモノクロ設定画集。他にはストーリー紹介、キャラクター相関図、その他コラムなど。
この「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック ヨーロッパ編」に掲載されている「フランダースの犬」のキャラクター設定画のリスト。
- ネロ・ダース
- ジェハン・ダース
- アロア・コゼツ
- コゼツ
- エリーナ・コゼツ
- ハンス
- ジョルジュ
- ポール
- アンドレ
- ノエル
- ミシェル
- ヌレット
- ソフィア
- アニー
- 金物屋
- ミレーヌ
- クロード
- バートランド
- ジェスタス
- 貴婦人
- イザベル
- セルジオ
- ステファン・キースリー
- ヘンドリック・レイ
- ネロの母
- …etc.
少しだけ省略。このほかに村の子供たちやジュハンに牛乳運びを頼んでいた人たちなどの絵もありますよ。
メインキャラは基本設定の表情集、ポーズ集などもあってわりと多めに絵が載ってます。幼い頃のネロ、ネロの寝間着やアロアのイギリス行きの服、病気の時の服、コート服など、各話の服装もそこそこあり。
動物キャラはパトラッシュ、アヒルのクロ、ダックス、ノエルのロバ公など。
背景美術・小物の設定画も少々。
キャラクターデザイン森康二(もりやすじ)さんの設定画をたくさん見ることができるのでいいですねー。
今時のキャラクターと違って線が少ないキャラクター造形ですが、その少ない線で人物の性格や身分などをわかりやすく描き分けているのはさすがですね。
しっかりまとめられているので見ごたえありますよ。
コラムでは「フランダースの犬」のカメラワークの話もあるし、黒田昌郎監督のインタビューでは「フランダースの犬」について多めにふれられています。
ネロを死なせることを決めたのはカルピスの会長だったという話は聞いたことがありましたが、もう少し詳しい話が中島順三PDインタビューで語られていました。「フランダースの犬」ファンにとってはよく知られている話もあるのかもしれませんが、私はあまり知識がなかったので興味深い内容でした。
他にどの作品の設定資料が掲載されているかは「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック ヨーロッパ編」にまとめたので、興味のある方はどうぞ。
世界名作劇場第1作「フランダースの犬」から第25作目「ポルフィの長い旅」までは、この「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック ヨーロッパ編」かもしくは「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック アメリカ&ワールド編」のどちらかに収録されていますよ。
- タイトル:世界名作劇場シリーズ メモリアルブック ヨーロッパ編
- 出版社・発売時期:新紀元社(2010-04-24)
- ページ数:380
- 総合評価:
内容紹介
- 世界名作劇場シリーズの設定資料系ガイドブックvol.2
- オープニング・エンディングカット集&名場面集(カラーページ)
- モノクロ線画設定資料集(キャラクター、美術、小物、乗り物)
- コラム
- スタッフインタビュー(黒川文男監督、黒田昌郎監督、山田栄子さん、楠葉宏三監督、佐藤好春さん、斉藤宏監督×脚本家・宮崎晃さん、佐藤昭司さん×中島順三PD)
- 各作品放映リスト、スタッフデータ集
- …etc.
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