クレヨンしんちゃん映画大全―野原しんのすけザ・ムービー全仕事感想

「クレヨンしんちゃん映画大全―野原しんのすけザ・ムービー全仕事」は映画「クレヨンしんちゃん」シリーズの大人向けファンブック（アダルトという意味ではありません）です。

2002年発売なので、クレヨンしんちゃん20周年記念として発売された「クレヨンしんちゃん大全」よりは扱っている作品が少ないです。

内容も「クレヨンしんちゃん映画大全」は映画クレヨンしんちゃん中心。「クレヨンしんちゃん大全」は原作漫画＋アニメ（TV版＋映画版）の半々。

1993年～2002年までですが、アニメ映画「クレヨンしんちゃん」については、「クレヨンしんちゃん映画大全―野原しんのすけザ・ムービー全仕事」の方が設定資料、インタビュー、解説、コラム等充実しています。

アニメ、特に映画に関して濃いコラムが読みたい人は、「クレヨンしんちゃん映画大全」の方がいいんじゃないかと思いますよ。

設定資料集はモノクロ線画（メインキャラ5ページ、映画1作品に2ページずつ）。本は大きくないですが、意外にちゃんと資料が載ってます。

キャラクター設定中心で、メインキャラは表情集も少しあり。美術、小物も少々。

この本発売当時の最新作の「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ！戦国大合戦」だけは別のカラーページで量がやや多め。

「クレヨンしんちゃんオトナ帝国の逆襲」もモノクロページのほかに、カラーページで絵コンテもあわせて8ページ。

全体的に「戦国大合戦」「オトナ帝国」に関する内容が多い印象です。たしかにこの2作は大人が見ると涙腺がゆるむ映画。紹介にもかなり力が入っている印象です。

絵コンテは各映画から1ページ分くらいのほんとに抜粋。まとまった絵コンテは「ブリブリ王国の秘宝」の「ブリブリ魔人呼び出しダンス」くらいです。

声優インタビューやスタッフインタビューに論評と読み物も多くて、なおかつ面白い!

個人的には木原浩勝さん×眠田直さん×角堂博之さんの8ページに渡る座談会が面白かったです。映画ですごいと思うスーパーカットについて語っていたり、まあいろいろと。

「映画クレヨンしんちゃん」についていろいろ知りたい人は読むべし。

内容紹介

クレヨンしんちゃん映画大全―野原しんのすけザ・ムービー全仕事