アニメを全話見終わってから原作を4巻(1932)まで読みました。その後かいたアニメ「バッカーノ!」の感想です。
1930年「フィーロの幹部昇進と不死の酒の話」、1931年12月末「フライングプッシーフット号の話」、1931年末~1932年「イブ・ジェノアードの兄ダラス探し」(この2つはほぼ同時系列)の3つの話が複雑にシャッフルされて登場します。冬の光景が多くて判別わかりにくいので要注意。 場面転換のときにでてくる年代を見逃さないように。
レイルトレイサーの残虐シーンとか、切ったり刺したりいろいろ痛いシーンが多いので要注意。
第1話「副社長は自身が主役である可能性について語らない」感想
第1話でこんなにたくさんキャラクターが登場!? 覚えきれないよーと思いました。特にマフィアやカモッラのメンバーは黒服で髪型・髪色も似たりよったり。
私、最初はラックとマイザーの区別がついてませんでした…。メガネのあるなしでわかろうよ、私。登場人数が脳内の情報処理が混線したようです。
ちなみにキャロルは「主人公っぽーい」という理由でフィーロを物語の中心にあげていましたが、この作品主人公は「いません」。こういう話になれていない人はとっつきにくいと思うので、適当に中心人物を決めてみるとわかりやすいかも。
とりあえず、1話ではフィーロ、マイザー、エニスとラックたちガンドール兄弟、そしてルノラータ・ファミリーのグスターヴォとボスたちの立ち位置がわかればついていけます。 アイザックとミリアなどそれ以外のキャラは次回以降でわかればよいかと。
これからの登場する見どころや結末シーンが先に紹介される構成。「あのシーンは何を意味しているのか?」「どこで登場するシーンなのか?」「どうしてこういうことに?」と思ったら次回からを楽しみに。
作画マニアは季刊エスを片手に松本憲生作画チェックだ!
痛いシーンの作画までいいので、よりいっそう痛そうです…。
第2話「老婦人の不安をよそに大陸横断鉄道は出発する」感想
フライングプッシーフット号の話へ。これが1930年12月。アイザックとミリア、ジャグジー一味、白服ラッド一味、チェス、黒服一味登場。
ジャグジーがうっとおしいんですよ、臆病なのはかまいませんが騒がしくて。与太話を現実のもののように信じる子供っぽい感性も共感しづらい…。
こういうアンバランスなキャラはジャグジーだけではなくて、他にもいるので合わない人は合わないかも。
しかし彼はただの臆病ではなくて、後でいろいろいいシーンがあり。とりあえず今は見守っておきましょう。
DVD1巻は1・2話収録。表紙は「主人公っぽーい」フィーロとエニス。
第3話「ランディとペッチョはパーティの準備で忙しい」感想
最初にでてくる「1932年」の光景の意味。初見だと誤解しがちですがこれは全部終わった後のシーンですね。
デイリーデイズ新聞社の副社長たち以外のキャラ登場。見どころは「いらっしゃいませー」「失礼。商売柄、いろいろ物騒でしてね」の情報屋・DD新聞社のヘンな仕事ぶり? フィーロVSダラスは音楽はカッコいいけど、いまいち動いていなかったので…。
不死の酒のエピソード開始。ネズミ…ネズミがあぁ。
第4話「ラッド・ルッソは大いに語り大いに殺戮を楽しむ」感想
ラッド(CV:藤原啓治)の人となりが丁寧に描かれて…悪すぎるキャラです。ちょいワル親父役の多い藤原啓治さんには珍しい悪人役です。妙に楽しそうにはじけてます。
極端なキャラが多くてとまどいますが、普通の感性をもったキャラのほうが少ないので気にしないように。
あやしい作業着の女…。
セラード登場。怪しい集会と老人たち。エニスとフィーロの出会い。ミリアがわりといい性格してます。
DVD2巻は3・4話収録。表紙はバカップルのアイザックとミリア。
第5話「ジャグジー・スプロットは泣いて怯えて蛮勇を奮う」感想
ジャグジーたちの悪い日常風景。ああっバーンズがやられた。黒服たちが本格的に動き出しました。
フィーロのカモッラ幹部昇進シーンがカッコよく描かれてますね。マイザーVSフィーロのナイフ対決はいいかんじに動いてますね。 しかし、マイザー。ここではこんなにカッコいいというのに、VSセラードのときのヘタレさときたら…。
第6話「レイルトレーサーは車内を暗躍し虐殺をくりかえす」感想
暗躍するデイリーデイズ新聞社。社長(CV:速水奨)は結局最後まで声だけなんですよ。
画面が暗い…けど、コレ明るくするとグロシーンだと思うと…。レイルトレーサーが作業着の女にささやいた言葉は後で明かされます。
ラック(CV:子安武人)の「知らない人」がまたでたよ。
この頃から黒チェス登場。いや、今までにもたびたび黒かった気がするけど。
ラッドがルーアを助けに来るシーンが…楽しそうだ、楽しそうだよラッド。
DVD3巻は5・6話収録。表紙がジャグジーとニース。
第7話「すべてはアドウェナ・アウィス号の船上からはじまる」感想
すべての始まりアドウェナ・アウィス号の話。不死者ルールの説明。
グレッドとシルビィが悲しすぎる…。初見のときには見逃していましたが、「まあいい」の悪魔がこっそりこんなところに。
第8話「アイザックとミリアは我知らず周囲に幸福をまきちらす」感想
連邦捜査官から見た泥棒カップル・アイザックとミリアの話。そこから過去のイブと泥棒カップルとの出会い話へつなげてます。
この回はアイザックとミリアを中心にかかわったキャラとのエピソード(イブ、ジャグジー、エニス)を展開。
ここでイブがグスターヴォにさらわれたのが1932年。3話でグスターヴォの部下がデイリーデイズ新聞社にダラスの情報を聞きにいったときが1931年(おそらく年末)になっていたはず。年越してます。
ここらへん(イブ関連の話)は原作とは異なるオリジナルの展開になってます。
アイザックとミリアがジャグジーを励ますノリはちょっとついていけません…。妙にコミカルな演出になってます。
DVD4巻は7・8話収録。表紙がマイザーとチェス…最終回を見てからだとしみじみする絵です。
第9話「クレア・スタンフィールドは忠実に職務を遂行する」
残酷シーン増量。レイチェルの登場で一気に解決編のノリへ。はっ、回想シーンの子供ラックの笑顔がかわいいですよ。キースは子供の頃から目つきが悪いし。
チェスはラッドに接触。子供っぽくかわいいチェスが、黒チェスに変貌。
DVD5巻にはこの9話と未放送エピソードの14.番外編・上 「グラハム・スペクターの愛と平和」が入ります。
第10話「チェスワフ・メイエルは不死者の影に怯え策略をめぐらせる」感想
個人的に演出がよかったと思う回。
アイザックの「待てぃ」「誰だ、貴様は?」「わけあってラインバッハの滝の中から生還した男、モリアーティ教授!」の特撮っぽいカメラワークと効果音も笑いました。
チェスが黒い…黒いよ。
イブはガンドール兄弟のもとへ。
シャーネいいよね。「賢いな、シャーネ」お前は赤い彗星か、と心でツッコミ。説明的なシーンですが、演出がうまくてすんなり見れます。
ここでラッドVSシャーネ。「これはもはや愛だーっ」ノリノリです、藤原啓治。よく動いているので見逃さないように。
第11話「シャーネ・ラフォレットは二人の怪人を前に沈黙する」感想
レイルトレーサーの魔の手がチェスにせまる!! 絵的にかなりやばいんですけど。
シャーネVSラッド再戦!レイルトレーサー乱入。ヘンな理屈をこねまわしています。どうにもおかしいです、この人。
セラードVSマイザー開始。もうあっちもこっちも大変です。マイザーさん、弱っ。セラードとの華麗な肉弾戦もしくはガン・アクションが見られるかと思って期待したのに、ちっ。
DVD6巻は10・11話収録。表紙にシャーネとパパ!!
第12話「フィーロとガンドール三兄弟は凶弾に倒れる」感想
チェスの過去話。フェルメート(CV:成田剣)が…。え、やさしそうな顔をしてそんなキャラだったの!? とびっくりです。
レイルトレーサーVSラッド。ルーアを助けるために、ラッドが男をみせる。ラッド、頭のネジは2、3本はずれているキャラですがやりますね。愛だね!!
ジャグジーの見せ場、ようやく来たー!グースVSジャグジー。
DVD7巻の表紙はラッドとルーア。この12話と未放送エピソードの15.番外編・中 「高級住宅街に辿り着いた不良少年たちはそれでもいつもと変わらない」が入ります。
第13話「不死者もそうでない者もひとしなみに人生を謳歌する」感想
シャーネとレイルトレーサー。シャーネとヒューイの演出はわりと好きです。
ジャグジーの「銃は心の中にある」がここでようやく。ニースとの名シーンもくる。カッコいいセリフ禁止!
1話で「主人公っぽーい」といわれつつ、今までたいした見せ場がなかったフィーロにようやく見せ場が!妙に力が入った演出です。
ああっ、グスターヴォが…。OPのダラスの謎がここで解決。
「だまされるな」「会いたかったよ、マイザー」でちょっとうるっと。だまされるな、こいつは黒チェスだ、と思いつつも。
DVD8巻(最終巻)の表紙はキャロルと副社長。この13話と未放送エピソードの16.番外編・下「物語に終わりがあってはならないことをキャロルは悟った」が入ります。
まさか副社長とキャロルが表紙を飾るとは思いませんでしたよー。
第14話「グラハム・スペクターの愛と平和(テレビ未放送話)」感想
DVD5巻に収録されています。またまたテンションの高いヘンな人、一人追加。グラハム・スペクター登場。テンションが高いしゃべりで杉田智和さんだとは気づきませんでした。未熟ですみません。
ラッドVSグラハム(わりと動いてます)とか子シャーネとかが見どころでしょうか。それとも悪魔のように黒い父・ヒューイ? 子シャーネは髪がロングでかわいいです。大人になってからの髪型はパパのマネですか? グラハムのテンションとかしゃべりとかラッドによく似ていてキャラがかぶってますね。
原作4巻にあったドミノ・エピソードが使われてました。ところで、チェスはレイチェルに全部しゃべっちゃうのか!? 先が気になります。時系列シャッフルはあいかわらずですが、「バッカーノ! 」テレビ放送版を全話見た人ならもう慣れっこですよね。
第15話「高級住宅街に辿り着いた不良少年たちはそれでもいつもと変わらない(テレビ未放送話)」感想
シャーネVSジャグジー…じゃなくて、まあ会話など。まあこの二人の対峙で、暴力沙汰になることはないよね。
ニースの過去があぁぁ。あ、ジャグジーのイレズミ・エピソードにつながるのか。原作だと、「(片目が眼帯になって)視力が落ちたニースがジャグジーを見分けられるように」じゃなかったっけ? セリフをはしょってるので、ニースのケガとジャグジーのイレズミの因果関係がわかりにくいような…?
理由をいわず、「イレズミ入れたからこれでOK♥」的に言われても、ポカーンとしちゃいましたよ。
クレアの贈った白ワンピースを着てみるシャーネ。モノローグで語る語る。
クレアもグラハムもしゃべるしゃべる。今回は、みんなしゃべりすぎ!! まあ原作が小説だから仕方ないんだろうけど。アニメで見せるには魅力が乏しかったかも。
ファン・リン・シャン、ヨウン・バーネルがちょっとだけ登場。原作でこの二人が登場するところまで読んでないので、ポカーンでしたけどね。
グラハムVSシャーネ→クレアVSグラハムに移行するところで終了。シャーネを口説くクレアの後ろで、前へ出ようとワタワタしてるグラハムがかわいいかんじ。
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