アニメ「SAMURAI7」の最初に発売されたムックがこの「SAMURAI7公式ファンブック」。スカパーでの本放送が終了後かなり経ってからで、NHKの地上波で放送されるよりは前の発売でした。

詠んだ印象としては、どちらかといえば本編カットがたくさん載っているビジュアルファンブックですね。

全話解説

各話ごとのストーリー紹介と名場面カット集だけでなく、ワンポイント解説が各話につき3点ついてます。ただし画像を大きく載せているので、画面に占める割合が大きいのはテキストよりも画像。 「本編画像中心のビジュアルブック」というとわかりやすいかも。ストーリー解説に関しては、テキスト情報量が少ないです、この本。

細かい設定とか、スタッフの詳しい解説が見たいよ! という人は「SAMURAI7 公式ファンブックSE -SPECIAL EDITION-」の方がいいでしょう。

キャラクター・メカ・美術設定資料集

世界設定の解説…じゃなくて、「設定画」です。キャラクター設定は草なぎさんのキャラクター設定画(鉛筆画)です(正確に言うと原案絵)。メインのサムライ7人(カンベエ、シチロージ、キュウゾウ、ゴロベエ、ヘイハチ、キクチヨ、カツシロウ)は見開き右ページに大きくカラーの全身画(アニメ作画用にクリーンナップされたもの)、左ページに草なぎ氏の設定画(鉛筆画で一部カラー)というページ構成。

絵は書きこみ文字がよめるくらいの大きさなので、まあまあOKでしょう。全身画も表情集(抜粋っぽい)も載ってます。

個人的にはもっと設定画のページが多くてもよかったくらい。でもキララ達やマサムネ、そしてウキョウ側のキャラ設定もあるのでいいかな。

メカ・美術設定画は、下のリストに挙げたとおり、ページ数が少ないので期待しないように。

設定画好きのアナタ、同じく設定画好きの私から言わせてもらうと、キャラクター・メカ・美術のうちどの設定画が目当てだとしても、「SAMURAI7 公式ファンブックSE -SPECIAL EDITION-」の方が満足度が高いと思いますよ。

用語集

劇中に登場する用語など50のキーワードについて解説されています。これはわりとよかったんですけど、ページ数が2ページと少ないのでやや物足りないかも。

スタッフ座談会と日経キャラクターズ編集長レビュー

「この本だけの記事って何? 」といわれたら、「…スタッフ座談会と日経キャラクターズ編集長レビュー」かな。DVDの特典については知らないので、ブックレットなどに載っているのかもしれませんけど。

編集長レビューはアニメ「SAMURAI7」が経済・産業的にはどういうものだったのか、というまとめ。作品論じゃなくて「経済の中でビジネスとしてアニメは云々…」なんてことに興味ある人むき。

スタッフ座談会は、原作映画「七人の侍」が好きか嫌いかによって印象が変わってくると思います。私は「七人の侍」が好きなので、最初インタビューを読んだ時は「カチーン」ときました。 さすがは「原作クラッシャーGONZO」といわれるだけのことはあります。

今はもう「映画とアニメは別物」と割り切っているので、読み返しても特になんとも思いませんけどね。 制作裏話としては面白いかな。

故・黒澤明監督のご長男のお話ももあるのであわせてどうぞ。

この本と豪華版ファンブックしかなかった頃なら、ストーリー紹介に設定資料集がほどよくついてくるこの「SAMURAI7公式ファンブック」の方がお買い得だったのですが、「SAMURAI7 公式ファンブックSE -SPECIAL EDITION-」が発売された今となってはやや微妙かも。

タイトル:SAMURAI7公式ファンブック
出版社・発売時期:ゴマブックス(2005-04)
ページ数:144
総合評価:3

内容紹介

  • 「SAMURAI7」の最初に発売されたファンブック
  • 全話解説
  • キャラクター設定画:17ページ
  • メカニック設定画:2ページ
  • 美術設定画:1ページ
  • 用語集
  • 日系キャラクターズ編集長のレビュー
  • スタッフ座談会
  • …etc.

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