PRISMTONE RANGE MURATA ANIME WORKS1998-2006 感想

本の内容ですが、

• カラーの版権イラスト集
• モノクロのラフデザイン集（キャラクター中心で、小物、乗り物少々）
• 版権イラスト用のデザイン案
• 関連グッズ一部紹介（写真あり）
• 描き下ろしイラスト2枚あり
• 各キャラに村田蓮爾さんコメント付

版権イラストよりも、圧倒的に白黒のラフデザイン集の方が多いです。

いわゆる画集と考えるよりも、ラフデザイン集＋版権イラスト集と考えた方がいいでしょう。

カラーの版権イラストは、

• LD、DVD、CDジャケット・イラスト
• 雑誌イラスト（季刊エス、快楽天、季刊GELATIN、月刊ニュータイプ、月刊ホビージャパン）
• ムック本等の表紙イラスト
• GONZOカレンダー
• 同人誌用のカラーイラスト
• …etc.

と、かなり網羅されている印象です。

キャラクターデザイン集は「ラストエグザイル」に関してはほぼ同人誌「SPHERES」シリーズと同じ内容。一部抜けてる絵はありますが、ほぼ載ってます。同人誌用に描き下ろしたカラーイラストも入ってます。

「青の6号」「マルドゥックスクランブル」の村田蓮爾同人誌は見た事がないのでわかりませんが、おそらく「ラストエグザイル」の同人誌同様デザイン画＋ジャケット案＋描き下ろしイラストかと思います。

この本の内容から判断するに、たぶん「ラストエグザイル」同様ほぼ網羅した形になっているのではないでしょうか?

ちなみに「青の6号」に関しては、人間キャラデザインとグランパス等のメカデザイン少々のみ。キメラデザインは草なぎ琢仁さん担当なので入ってません。村田さんが同人誌に描いたミューティオ絵1枚のみです。悪しからず。

本のサイズはA4縦でそれ自体大きいですが、さらに折りたたみイラストがたくさんあってビックリ!!

「ラストエグザイル」DVD-BOXの収納BOXイラストなんか、2つ折りどころではない長さ。縦は全てA4縦のサイズ。

見開きイラストは本の中心部分が見づらいので、極力避けた様子。青の6号の1枚のみ、見開きサイズ。それ以外の横長イラストは全て折りたたみ!

イラストをちまちま縮小して詰め込んでないし、大きくて見やすいですよ!!

なお当時のイラストをリタッチしたものが多く、色もきれいで新鮮な印象です。

知ってる人は知ってる話ですが、「青の6号」「ラストエグザイル」「マルドゥックスクランブル」はどれも村田蓮爾さんの同人誌が出てます（笑）。

私は「ラストエグザイル」の4冊のみ持っているので、この本の内容と見比べてみました。

同人誌の内容はカラー絵も含め、ほぼこの「PRISMTONE RANGE MURATA ANIME WORKS1998-2006」に入ってます。入ってないのは、かなり初期原案の絵くらいかな。

もちろん「SPHERES＋＋」にゲスト参加している方々の絵はありません。

それから同人誌は、解説や村田蓮爾さんのデザインコメントがなく、デザインだけをまとめたもの。この本にはキャラ解説（公式サイト等の引用とのこと）や村田蓮爾さんのキャラデザインコメントもついてます。

それにプラスして商業の版権イラストつき。それを考えれば、この本の方がお得ですね。

当時同人誌を買った人、そろそろ紙が日に焼けたようになってきてませんか? 同人誌のプラスチックカバーは、デザインはかっこいいけど扱いづらいですよね。買い替えチャンス到来（笑）!?

ただちょっと気になったのが、同人誌掲載の絵と比べると左右（裏表?）の反転絵が何枚かあること。

見比べてみましたが、後からもう一枚逆方向の絵を描いた様には見えず、反転絵に見えます…。かなり大きな決め絵的なラフイラストでも反転してる絵があって。どちらが正なんでしょうね?

まあそれはさておき、もう一つの注意点。この本がデザインラフが中心の本だという事。

白黒の鉛筆画で、かなり上手いとはいえラフ絵。カラーの完成イラスト画集を期待している人にはおすすめしません。

私みたいに、「鉛筆画ラフはむしろご褒美! 」という人向けです。