少年と少女の一週間 借りぐらしのアリエッティ ガイドブック感想

「少年と少女の一週間 借りぐらしのアリエッティ ガイドブック」はジブリ映画「借りぐらしのアリエッティ」の「最速ガイドブック」だそうですね。

アニメファン向けのガチガチのメイキング本じゃなくて、一般向けのオシャレな感じの本。

ストーリーは本編画像を挿絵的にまじえつつ、最後までちゃんと書かれてます。でも解説はないと思っていいです。

制作スタッフインタビューは米林宏昌監督、鈴木敏夫プロデューサー、作画監督の賀川愛さん、山下明彦さん、美術監督の武重洋二さん、吉田昇さん、映像演出の奥井敦さん。

宮崎駿さんは発表済のビデオレターの再録と企画書の文章。

写真とイラストも多いですね。米林宏昌監督の描いたアリエッティのイメージスケッチも少し載ってますが、「THE ART OF 借りぐらしのアリエッティ」ほどではないです。

劇中に登場したハーブの図鑑やシソジュースやミントティーのレシピも載ってます。

声優インタビューはアリエッティ役の志田未来さんと翔役の神木隆之介さんがページ数多いです。写真も多くてフォト&インタビューといった印象。

ほかの声優さんも名前がある役柄の人は全員インタビュー(というかコメント? )あり。

音楽・主題歌担当のセシル・コルベルさんのインタビューや、作曲のヒントとして米林監督が書いたイメージポエムの中から6編と一緒に背景美術も少し紹介されています。

実写映画の美術監督を多く手掛けている種田陽平さんのインタビューと「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」の写真集も。

そして何つながりかよくわかりませんが、イラストレーターのD[di:]さんの「借りぐらしのアリエッティ」イラスト。たぶん描き下ろしだと思います。

翔(と思われる)の手の上に座るアリエッティと猫のニーヤ。は。D[di:]さんの作風もあいまって、とってもおしゃれなイラストです。

小説家の高橋源一郎さんのコラムは、個人的にはあまり惹かれませんでした。

本も縦20cmくらいのこじんまりした本で、写真・イラスト・映画の画像などたくさん使われているので、全体的にオシャレな印象。

「アニメ『借りぐらしのアリエッティ』について詳しい解説がほしい」「メイキング資料をたくさん堪能したい」「制作スタッフの意図や制作過程が知りたい」という人には不向きだと思います。

でも「ストーリーがわかって、軽いインタビュー程度あればOK」くらいのライトなファンにはいいんじゃないでしょうか。

少年と少女の一週間 借りぐらしのアリエッティ ガイドブック
  • 出版社・発売時期:角川書店(角川グループパブリッシング)(2010-07-21)
  • ページ数:127
  • 好感度:(3)
  • 「借りぐらしのアリエッティ」最速ガイドブック