ふしぎの海のナディア原画集(表紙のタイトルは「RETURN OF NADIA ふしぎの海のナディアアニメーション原画集」)はNHK本放送当時に発売されたのではなく、再放送にあわせての発売。冒頭に掲載されている庵野秀明監督のあいさつでも「14年ぶり」とあります。

本のサイズはA4、中身はフリクリ原画集同様、カラー版権イラストとその原画が少々、モノクロページに原画集という構成です。冒頭に庵野秀明監督のあいさつ文がある以外は解説等ありません。

原画集なので、設定資料集もありません。巻末にスタッフリストはあります。

カラーイラストページの絵は貞本義行さん、本田雄さん、鶴巻和哉さん、摩砂雪さん他。イラストは微妙に退色しているように見えるので、イラストよりもそのイラストの原画を鑑賞するつもりで。

かんじんのモノクロ原画集の方ですが、オープニング、本編とLDのおまけ劇場の原画集です。ただし、話数によって原画が掲載されている枚数にかたよりがあります。

ざっと見たところ、それなりに枚数があるのはOP、3、4、5、7、8、10、11、12、15、17、20、21、22、30、38、39話かな。

本放送から14年後の発売ということで散逸している原画もあるし1冊にまとめているので、これは仕方がないのではないでしょうか。

止め絵的に見る原画と、動きを見るための連続した原画の割合は半々くらいかな。タイムシートがついている割合はフリクリ原画集よりも少なめです。

「ふしぎの海のナディア」はバブル経済末期のNHKアニメ。原画や演出に参加していた当時の若手スタッフたちも今から思えばかなりの豪華メンバー。

モノクロページに掲載されている原画はそれぞれ誰が描いたものかの記載されていませんが、各原画マンのコアなファンなら絵のくせから判別できるかも!?

そこまでいかなくても、「あのクリエイター達が参加した若い頃の仕事」としてみるのも面白いかもしれませんね。アニメを学んでいる人にはいい教材だと思いますよ。

オープニングのグラタンが海から飛び出してくるシーンや、39話のエレクトラさんのスーツが破れるシーンなど。カッコいい(?)動きを描きたい人の参考資料になるかも。

タイトル:ふしぎの海のナディア アニメーション原画集―RETURN OF NADIA
出版社・発売時期:ガイナックス(2004-12-29)
ページ数:272
総合評価:4

内容紹介

  • NHKアニメ「ふしぎの海のナディア」の原画集
  • 版権イラスト(アニメ雑誌掲載分他)カラー24ページ
  • 原画集、タイムシート、レイアウト(モノクロ)

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