OVA「フリクリ(FLCL)」のファンブックといえばこれ。

フリクリズム(フリクリデザインワークス)はアートブックとテキストブックの2冊1組です。アートブックには版権イラストが掲載されています。

フリクリ原画集に掲載されていないものもありますが、原画集に掲載されているものはフリクリ原画集の方が絵が大きいです。

未発表の色指定ラフもありますが、決定稿の色と異なるというだけで絵は同じです(当然?)。ただ、違う色で塗られているとちょっと新鮮な感じがしますね。


テキストブックの設定資料集は全6話分あります。

けれど、ちょっと設定画の量が少ないかな?微妙に物足りない気がします。絵は見やすい大きさです。

ニュータイプ掲載の設定資料集には載っていなかった絵もありますよ。

ちなみに、「フリクリ原画集」「フリクリ画コンテ集」には設定資料は掲載されていません。


設定画はキャラクターと小物が主で、美術設定はほとんどなし。設定画(決定稿)だけで20ページくらい。

決して少なくはないですが、微妙に少なく感じてしまうのは、本の大きさのせいかも。

鶴巻和哉監督の初期ラフと初期設定メモもついています。仮タイトルが…内容そのまんま!?

貞本義行さんの初期デザインもいいですよ。ショートカットの初期ニナモリは要チェック!!でもウクレレはちょっと…やっぱりギターで正解ですよ。


4話絵コンテ・演出の小倉さんと漫画版担当のウエダハジメさんのスペシャルイラストも1枚ずつあります。


スタッフインタビューもとても濃い内容ですよ。外見から想像するより中身はしっかりしていました。

インタビューは鶴巻監督、脚本の榎本洋司さん、演出の大塚雅彦さん、佐伯昭志さん、作画監督の今石洋之さん、平松禎史さん、色彩設定の高星晴美さん。

「鶴巻監督に100の質問」とか、「スタッフ&キャスト アンケート」なども。

声優さんはアンケート形式の回答なので量は少なめ。インタビュー形式の方がよかったかな。


なお、わざわざ本を買うほどじゃないけど、設定画にはちょっと興味があるというアナタ。ProductionI.Gの公式サイトへGO! 設定画の一部が公開されています。

フリクリの制作はガイナックスというイメージが強いですが、制作は「ProductionI.G、ガイナックス」なのです。

タイトル:フリクリズム フリクリ デザインワークス
出版社・発売時期:角川書店(2001-09)
ページ数:118
総合評価:4

内容紹介

  • アニメ「フリクリ」のファンブック(2冊1組)
  • FLCLSM Art Book(カラー):蜷川美花の写真、アニメ誌掲載イラスト、未発表色指定ラフなど
  • FLCLSM Text Book(モノクロ):設定資料集、スタッフインタビュー、鶴巻和哉初期ラフスケッチ、貞本義行初期デザイン、スタッフデータ、今石洋之・小池健対談、他

追記:充実した内容のため古本屋さんではべらぼうに高い値段がついていて手が出しにくかった「フリクリズム(フリクリデザインワークス)」。

今度復刻版が発売されるそうですよ。その名も「FLCLフリクリズム プラス プラス」。

イラストやルポが追加されるそうなので、今から買う人は「FLCLフリクリズム プラス プラス」の方がいいでしょうね。

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