「山田章博の世界 ラーゼフォン アートワークス」は、アニメ「ラーゼフォン（RahXephon）」のキャラクター原案を担当した山田章博さんのイラスト集です。
アニメのキャラクターデザインは菅野宏紀さん。この本は山田章博さんの本なので、アニメ用にクリーンナップされた設定画は掲載されていません。原案絵の方です。アニメ用の設定画なら「ラーゼフォンコンプリート」にたくさんありますよ。
約3/4が鉛筆イラスト（モノクロ）で残りがカラーイラスト。
カラーイラストの内容はラーゼフォンDVDジャケット絵や小説の表紙、アニメ誌の表紙イラスト他。描き下ろしはありませんが、TV版で登場した本「オズの魔法使い」、劇場版で登場した本「鏡の国のアリス」の絵が大きく掲載されています。山田章博さんの「ミスティックアーク アートワークス」も好きな私にはかなりツボなイラストでした。
鉛筆イラストはキャラクター中心。名前のあるキャラはもちろん、名前のついていないキャラまで。山田章博さんが原案を担当したキャラの鉛筆画が掲載されています。
キャラクターの服装は基本服だけではなく、各話での服装や子供時代などもあり。未使用イラスト少々。小物、エンブレム等。
キャラクター絵の大きさは大きい場合は1ページ1枚。小さくても1ページ4枚程度。イラスト中の手描き文字が充分読み取れる大きさなので、私は特に不満はありませんでした。
イラスト自体はモノクロですが、絵の横の書き込みでは色や素材まで設定されていたり、中には下着の値段まで。ブラの値段が高いような気がする…けど勝負下着ならこんなものかな。と思わずツッコミを入れてしまいましたよ。
TV版イラストが中心で劇場版イラストは数ページのみ。
背景設定画はやや小さめで、数ページに詰め込んであります。
キャラクターの初期デザインは、決定稿とかなり異なるキャラが多いです。名前も違っていたり。比較すると面白いですよ。
ワールドメモは世界観設定みたいなものですが、TV版終盤においてけぼりをくらっていた私には少々難解でした。ついていけていた人には作品理解のカギになるのかも。
とにかく絵に関しては、山田章博さんの線画好きなら充分楽しめる内容です。
年代、性別、国籍いろいろのキャラクターのスーツ、和服、水着、制服などなど。山田章博さんの現代ファッションデザイン集みたいで面白いですよ。
- タイトル：山田章博の世界 ラーゼフォン アートワークス
- 出版社・発売時期：ソフトバンククリエイティブ（2003-07-01）
- ページ数：127
- 総合評価：
内容紹介
- アニメ「ラーゼフォン」の山田章博線画イラスト集
- 線画ピンナップ1枚（表紙画）
- カラーイラスト集（約30ページ）
- TVアニメ「ラーゼフォン」キャラクター鉛筆画集
- 劇場版アニメ「ラーゼフォン多元変奏曲」キャラクター鉛筆画集
- 背景設定イラスト集
- 初期デザイン集
- ワールドメモ
- …etc.
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