TVアニメーション 鋼の錬金術師 コンプリートブック ストーリーサイド

「鋼の錬金術師 コンプリートブック ストーリーサイド」は「鋼の錬金術師 マテリアルサイド」と対になるような作品解説本。ビジュアル設定資料は「マテリアルサイド」で、世界観・解説は「ストーリーサイド」という形ですね。

「鋼の錬金術師 ストーリーサイド」は3/4がカラーページで、マテリアルサイドよりもカラーページ多いです。

2つ折グラビアイラストの他にもイラストページがあります。初出が記載されていないのでもしかして描き下ろし?

ストーリー解説は各話の詳細ストーリーと水島精二監督、ストーリーエディター・會川昇さんのコメント付。各回の狙い・内容についての見解など、濃い話が載ってます。

各話のあらすじがかなり細かく説明されているので、これを読めばDVDを見なくてもストーリーは丸わかりです。読み物重視なので文字が多めで、かなりボリュームがありますよ。

声優インタビューはエド(朴ろ美さん(「ろ」は王へんに路))、アル(釘宮理恵さん)、ウィンリィ(豊口めぐみさん)の座談会。テレビアニメ終了後の感想や劇場版への期待など。

スタッフインタビューは水島精二監督、他数名。なぜか會川昇さんはナシ。

そして用語解説集。「門」「ホムンクルス」「賢者の石」「等価交換の意味」など、このアニメの謎に迫る重要ワードを重点的に解説したページとその他用語集に分かれています。「結局アレってなんだったの??」といいたくなる謎が丁寧に解説されていて助かりました。

地理関係の図とか、軍部の構成解説も便利。原作読んでないからロイ・チームなんて「ロイ、その補佐官のホークアイ、その他4人(ハボック、ファルマン、ブレダ、フュリー)」くらいにしか思ってませんでした…。階級差あったのね、あの4人。

ちなみに、その他の用語集の字が細かい!! 用語の数もさることながら、解説文もしっかりしてます。

アニメスタッフリストもこれまた細かい。メインスタッフはもちろんのこと、各話の脚本・絵コンテ・演出・作画監督、登場声優まで載ってます。

そして巻末には恒例(!?)の原作者・荒川弘さんのコメント漫画。ギャグでまとめているところはさすが漫画家。サービス精神旺盛ですよね。笑わせてもらいました。

アニメのハガレンについて知りたければこれを読め!! 「アニメの『鋼の錬金術師』ってどんな話? 」という初心者から「放送もDVDも擦り切れるほど見た」というコアなファンまで楽しめる本だと思いますよ。

追記:2009年の「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」の本ではありません。2003年のアニメ「鋼の錬金術師」の本です。お間違えのないように!

タイトル:TVアニメーション鋼の錬金術師コンプリートストーリーサイド
出版社・発売時期:スクウェアエニックス(2005-03)
ページ数:175
総合評価:5
内容:テレビアニメ「鋼の錬金術師(2003年)」の解説ブック
  • 2つ折のグラビアイラスト
  • グラビアイラスト集
  • キャラクター別年表、総合年表
  • 各話ストーリー解説(監督・シリーズ構成コメント付)
  • オープニング・エンディングカット集(4クール分)
  • 名場面カット集セレクション
  • 声優座談会(エド・朴ろ美、アル・釘宮理恵、ウィンリィ・豊口めぐみ)
  • スタッフインタビュー:
  • 世界解説、用語集
  • スタッフリスト
  • 原作者・荒川弘コメント漫画

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