アキラ・アーカイヴ感想

88年公開のアニメ映画「AKIRA」のメイキング資料&インタビュー集「アキラ・アーカイヴ」。アニメのメイキングの設定資料本なので、設定画や原画、美術などの資料を集めた本です。アニメに特化した内容で、「AKIRA」の原作漫画関係の資料は載ってません。

この本は映画公開時の88年の発売ではなく、2002年に発売。だから知らなかった人もいるのでは?

原作関連本は多いですが、アニメ「AKIRA」の関連本は少なかったように思います。アニメ「AKIRA」について、資料やインタビューがみたい人はこの本一択ではないでしょうか。

内容ですが、キャラクター設定資料は名前のあるキャラクターの全身・表情集はもちろん、アーミー、警察官、一般市民。劇中の広告・看板・CM等に登場したキャラクターも載ってます。

但しそのほとんどはモノクロ線画の設定画。一部カラー。

ストーリーボードはカラーで11枚あって、制作初期に大友克洋さんが描いたもの。

原画はモノクロの線画も多いですが、カラー原画（影などを色鉛筆で塗り分けられたもの）も多いです。映画のストーリー最初から最後まで、かなりの量の原画が載ってます。

キャラクター原画だけではなく、エフェクト原画もあるのがいかにも「AKIRA」という印象（笑）。

掲載されている原画には担当者名もついてるし、各原画に関する解説もかなりしっかりついてます。

うつのみやさとるさんは、やはりこの頃からクセのある絵ですね。なかむらたかしさんが初期のテスト用に描いた、金田のリップシンク原画もあります。

思ったよりもたくさん大友克洋監督の修正原画やレイアウトが載っていて驚きました。こんなにやってたら原作連載の休載も納得!! キャラクター設定も部分的に担当してるじゃないですか!?

美術は背景、美術ボードなど載ってます。美術の分量はこの本の中での割合としては少なめなので、美術好きにはやや物足りないかも。

スタッフインタビューは以下のメンバー（敬称略）。個別インタビューです。

…すごいメンバー（笑）。見ごたえも、読みごたえもある本です。

設定資料、ストーリーボード、原画、レイアウト、美術…。アニメファンが見たいアート系の資料はほとんど載ってます。アニメのビジュアル資料好きには魅力的な本ですよ。

先ほども言いましたがアニメの「AKIRA」関連本は少ないので、アニメ資料本ならこの「アキラ・アーカイヴ」ですね。

内容紹介

AKIRA（アキラ）関連記事