エマ・アニメーションガイドvol.1

アニメ「英國戀物語(英国恋物語)エマ」の公式ガイドブックです。vol.1~3まで全3巻。

「エマヴィクトリアンガイド」が原作コミック「エマ」の副読本なら、「エマ・アニメーションガイド」はアニメ「英國戀物語エマ」という位置づけですね。

vol.1のストーリー紹介では、上にアニメの本編カット(静止画)集で、下に解説。1話につき約20ページ。解説はヴィクトリア朝の生活様式や生活用品、マナーに関することなどが主です。

見開き2ページに一つの割合で小林監督か、原作者の森薫さんか、時代考証の村上リコさんの小コラム付。

「1話につき約20ページってすごくていねいな解説つき!?もしくは写真満載!?」と期待させて悪いのですが、本自体が小さいのですよ…。確かにカットや解説は多いけれど、カットは小さいし個々の解説文は短め。

そういう意味ではちょっと残念。


キャラクター設定画は、キャラクター紹介ページにカラー設定画が掲載されています。

エマやウィリアムは全身(前横後)と表情アップがありますが、ハキムはインド服と紳士服の全身(前横後)のみ。それ以外のキャラはほぼ全身前のみ…。

サブキャラに関しては、公式サイトのキャラクター紹介の方が顔アップもついているのでそちらの方がいいかもしれません。


vol.1の見どころはモノクロページの「作画指示書」ですね。

作画指示書というのは設定資料の中でも、特に間違えやすい箇所や気をつけてほしい表現(絵)について、作画スタッフの意識統一のために作られる資料です。

設定資料集はガイドブック等によく掲載されますが、作画指示書まで掲載されることは少ないです。

エマでは服装(袖の形やメガネ)、帽子についての作画指示書が掲載されています。

アニメでは作画時間を減らすために「できるだけ線を減らしつつそれらしく見える表現」というのが求められるので、シンプルな絵を描く人の参考資料としてもいいですよ。

自動ティーメーカー(お茶を淹れる時計)の設定画と使い方の作画参考資料も面白かったですよ。時間指定のできるからくり紅茶ポット…。

エマのメイド服のアンダーウェア設定などもちょこっと載っています。しかし、全部あわせて7ページ。しかも本が小さいということで設定画好きとしては少々物足りないかな。

1冊にまとめて、もうちょっと大きい本で出してくれたらもっとよかったかな。

タイトル:エマ アニメーションガイド(1) (ビームコミックス)
出版社・発売時期:エンターブレイン(2005-10-24)
ページ数:141
総合評価:3

内容紹介

  • アニメ「英国恋物語エマ」の公式ガイドブック
  • 5話までのストーリー紹介(カラー)
  • キャラクター紹介(カラー)
  • 作画指示書(7ページ)
  • スタッフリスト
  • …etc.

「『英國戀物語エマ 第二幕』アニメーションキャラクター設定集」の発売情報は「Charaberry's「英國戀物語エマ」」のページでちょっとだけふれてます。

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